介護保険制度が改正となりました
今回の改正は新型コロナウィルスの影響もあり、思ったよりも手加減がされた内容に落ち着いたように思えます。
特に気になっていた訪問看護ステーションの看護師比率6割ルールですが、今回は見送りとなりました。2年後、3年後に持ち越し?でしょうか。
当ステーションは現在看護師よりもリハビリスタッフの方がはるかに多く在籍しています。
この6割ルールを守ろうとするならば、あと看護師10名採用しなければなりません。当然無理です。
このことは私どもだけの問題でなく、全国的にリハビリの需要が高い現状から数多くの訪問看護ステーションが頭を抱えているのではないでしょうか。
看護師を採用することは非常に難しいです。しかし当ステーションは24時間のオンコール体制を取り下げたので、夜間当番制の緊急訪問がありません。そのことが働きやすさの面では採用につながるかもしれないと考えています。
私どもはこれまで介護保険スタートのずっと前、昭和63年から多摩市に訪問看護ステーションが無かった時から24時間体制訪問看護を続けてまいりました。(もちろん訪問介護もふれあい多摩ケアセンターだけでした)
今は多摩市内にも10以上の訪問看護事業所があり、そのほとんどが24時間体制をとっているので、もう私どもが無理して続けることもないだろうと取り下げた次第です。
それにより看護師の負担を減らすことができて、ワークライフバランスとしては非常に良い状態になっています。
小さい子供がいるママさん看護師が働きやすい環境であることが、他の看護師にとっても働きやすい環境となっています。
そんな職場環境ならと、応募してくれる看護師が増えることを期待してあと10名は無理でしょうが、何とか多く採用していきたいと思っています。
また、4月15日の財務省の審議会で改めてケアプランの有料化が話し合われたようです。
この件については賛否両論ありますが、実は現在も利用者や家族がケアマネを使わず自分でケアプランを作成しても良いことになっています。このセルフケアプランがもし注目されだすと市役所は大変でしょうね。
結局、利用者や家族はケアプランソフトを使うわけではないので、最終的なケアプランにするには市役所の担当者に相談して介護保険課の職員に仕上げてもらうしかないのです。
以前に他市の介護保険課の担当者とその話をしたときに、自分のところの市では絶対に無理ですと言っていました。それはそうですよね。現役のケアマネだって毎回法令順守したケアプランを作ることにはたくさんの情報と、知識、経験が必要なのですから。
この件についてはいろいろな意味で良いことはなさそうです。
肝は次回の制度改正です。ですが今は考えたくない問題です。
ー樹齢2000年の神代サクラー
4月は桜の季節です。
私の自宅の近所も桜の名所があり、毎年観光客でにぎわいますが今年は少し静かでした。
特に有名なのが実相寺というお寺にある「山高神代サクラ」です。
エドヒガンの古木で、樹齢はなんと2000年だそうです。大正11年には国の天然記念物に指定されました。